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山林 尚道
Isotope News, 0(483), p.38 - 39, 1994/09
日ロアイソトープ・放射線医療利用セミナー(5月16・17日)がロシア原子力省I.A.オホーチナ女史を団長とする4名を迎え、日本側5名の講演と共に東京で開催された。ロシアにおける医療用RIの生産は、旧ソ連崩壊後90%が残り、約50の研究所、企業が研究・生産に関与し、その生産量は1970年から1990年で3倍に伸び、輸送額は1千万ドルとなり、1992年にはさらに6割の増加をした。ラジオイムノアッセイは他の共和国に残り輸入している。ロシア原子力省が6地域10施設を総括し、民事転用を進めている。今回は、オブニンスク物理エネルギー研究所、「マヤク」生産合同、ジミトロワグラード原子力科学研究所での濃縮安定同位体、TRU(Cf、Pu、Es等)、核分裂生成RI(Mo、Sr、I等)及び高比放射能Co、Gd、Ir等の放射性薬剤及び治療用線源生産と利用の報告があった。
田村 直幸
Radiation Physics and Chemistry, 18(1-2), p.281 - 291, 1981/00
放射線加工処理用のガンマ線照射施設について、その現状を国内及び高崎研の照射施設を中心に述べた。放射線加工処理用のRI線源の条件としては、長い半減期、カプセルの安全性、低コストの出力、将来にわたっての安定供給などがあげられる。RIガンマ線源としては、当面Coに依存しなければならないが、コスト的な問題から将来、Csも考える必要がある。照射施設における線源の格納はIAEAの放射性物質輸送規則の改止後は、従来鉛容器格納が多かった100kCi以下の線源についても、水プール格納方式が有利になっている。このほか、国内の加工処理用商業施設とその内容、ガンマ線照射施設で使用している基準線量計、実用線量計の特徴、照射施設の付帯設備、材料の長期間の照射に伴う劣化などについても述べた。
富永 洋
原子力工業, 25(5), p.60 - 62, 1979/00
RI線源を用いる蛍光X線分析計は、小型、計量、ポータブルである等の本来の特長を活かして、早くから鉱物資源探査などの野外分析に応用されてきたが、最近、ボアホール探査計や海底の現場分析装置なども開発され、野外現場の分析手段として、ますます重要な役割を演ずる用になってきている。この分野の最近の開発ならびに応用の概次を紹介した。
田村 直幸
放射線と産業, (12), p.4 - 7, 1979/00
放射線加工処理に利用されているRI線源、電子加速器およびその照射施設などについて、安全性を平易に解説したものである。線源については特にCo線源について線源カプセルの安全対策を述べ、照射施設については照射室の遮蔽、開口部の人の出入に対する対策、照射により生成される有毒ガスの除去対策などについて述べている。
富永 洋; J.Galleguillos V*
Int.J.Appl.Radiat.Isot., 29(9-10), p.537 - 541, 1978/00
スラリー密度変化に対して、補正を必要としない、蛍光X線法オンストリーム分析を提案した。スラリー密度の変化にさいして、栄光X線と散乱X線の強度増減が相反する性質を有することに着目し、フィルター厚さ及びパルスハイトウインドウをあらかじめ調節して、蛍光X線チャンネルが、散乱線に比例したバックグラウンドをもつようにセットしておく。スラリー密度が増加したとき、正味の蛍光X線計数の増大は、バックグラウンドの減少により自己補償される。実験室及び工場現場(チリ銅山)における実験結果、ならびに理論的解析について述べた。